『スター・ウォーズ　エピソード9／スカイウォーカーの夜明け』 by J・J エイブラムス

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91L5P0uFZaL._SX300_.jpg

読んだ/観た日：2020/04/19

☆映画総合：3.3

ストーリー：3.2

キャラ：3.7

映像：3.5

音楽：3.4

独創性：3.2

世界観：3.0

深さ：3.0

爽快さ：3.3

おしゃれさ：3.2

他の人におすすめ：3.2

あらすじ/概要

かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ベイダーに傾倒し、その遺志を受け継ぐべく、銀河の圧倒的支配者へと上り詰めた、スカイウォーカー家の一人でもあるカイロ・レン。そして、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイ。新たなるサーガを担う若者二人の運命が、この物語の行く末を担っている。はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な＜サーガ＞の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された――。

感想/考察

なんでパルパティーン生きてんだよ…予言通りになったていう6のラストちゃうんかったんかい…悪は滅びないよ的なあれなのか？→でも最後滅びたな…うーん、まあなんかいまさら新しいヴィランをたてるのも難しかったのかもしれないけど…この続三部作の位置付けが微妙なんだよなあ…まあざっくりとした構想的には数々のジェダイの積み重ねと、レイ/レンのキヅナがシスをも倒すみたいなことだったんだと思うけど、なんかやっぱ冗長な感じが否めないんだよなあ…絶対悪との戦いは６で完結していて、せっかく続三部作なんやからもうちょっと進んだ話にすればよかったのになあ…

パルパティーンの孫…過去ちゃんと回収してよ…？→回収されなかったなあ…レイに「両親は強い人だった」とか言われても知らんし…なんでおいてきたのかもよくわからんし。両親なんで殺されたんやろ…なぞ。パルパティーンに逆らった？反パルパティーンに殺された？

ベンがなぜ落ちたのかの描写が薄いなあ…これはやっぱ8で描かれておくべきだった。８はまじで蛇足が多い上に大事なことは全く描いてないな！！！いらついてきた！

ジェダイの島の鳥かわいいな。8ではそれで許してもらおう感が強くて逆にいらついたが。

シスの軍勢は毎度リスクを一箇所にかためすぎなｗ

シスはなぜ何度もレンを通してレイをころそうとした？

めちゃめちゃ簡単に旗艦に輸送船つけるやんｗ

シスの艦隊雑魚いな！笑Just peopleでやれんのかよｗシールドどうしたシールドｗｗｗもういろいろわからんｗ

そんな簡単にナビシステムかえれるんなら移動しつづければええやん…

まあでもまだ前作よりは映画的ご都合主義として片付けられるレベル。

前作よりはだいぶいいが、やっぱりテーマ性が弱いんだよなあ…力じゃなくて「絆」だぜ！みたいな24時間テレビみたいなチープさを感じる。とはいえ、今作は前作よりよっぽどよかった。というより前作の不機嫌を引きずって評価が下方にぶれてるのはある。なんかNARUTOみたいな感じやったなあ…最後の神殿？みたいのもなんか観たことある感じやし、この二項対立の感じとか、最後はそれが力を合わせて最大の悪を倒す、的なところ。2つが似てるっていうよりそういうストーリーラインは一つの着地点として優秀なのかもしれないな。でもそろそろそれを超える時が来ている気もするなあ。そういった意味でジョーカーは一つの解だったといえる。善悪の不可分な本質を描き、それでも社会としてはそれに対処していかなきゃいけないよね、っていうような建設的な流れじゃないと、シスみたいな絶対悪ってもう流行らないんじゃないかなあ…共産主義や独裁制の失敗を見ている現代人の僕らからしたら、それを今更蒸し返されたって、なんていうのか、うーん…それを単純な失敗とか悪とかって捉えてるところに幼稚さを感じるというのか、そんな理解で大丈夫？って思ってしまう。世界は、神はサイコロを振らないという意味において常に完全だし、そういった体制が出現することにも必然があるのだから、そういうチープな善悪の戦いじゃなくて早く善悪の彼岸に至って欲しい。

最後のシーンは評価割れそうやな。俺はちょっと保留かなー。血じゃないぜ、みたいなことだと思うが、そもそも何が血じゃないのか。フォースはみんなのものみたいな話じゃなかったのかなあ…結局スカイウォーカー家のものなの？フォースじゃなくて何者でもなかったレイがスカイウォーカーという名をもつみたいなことなのか？ルークとレイヤとベンとの血筋じゃない絆☆みたいな？でも両親はいい人やったんよね？両親可愛そうじゃないかなあ…なんていうか深そうで深くないような…まあでも悪くはないのかなあ…でもこの何者でもないレイが自分を発見していく物語みたいなテーマ性を作品全体に散りばめた割にはなんていうかそこまでおしゃれさも感じないし、深みも感じないんだよなあ…むしろレイ・パルパティーンって言ったほうが俺は良かった気がするけどなあ…スカイウォーカーって言った瞬間にやっぱり血を気にしているような気がするんだよなあ…。なんか自分を受け入れていくみたいなことができてないというか…あーあとはレイって最初っから芯強そうやったから、あんま迷って逃げるみたいな描写が似合わないんだよなあ…だから何者でもないことを気にしてたっていう描写が弱い。新三部のアナキンみたいなタイプがそれならわかるんやけど、レイ最初っから心強かったじゃん。

なんか日本の転生モノみたいな雰囲気を感じる。

主役二人はすごい好き